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ブログ 2018/08/30
ノンタイトル
当店は夜8時までやっておりますが昨夜、いよいよ秋の虫が鳴きはじめたようであります。
アスファルトの道路とコンクリート製の建築物だらけで無味乾燥なこの界隈の、どこで彼らは過ごしているんでしょうか。
日中は相変わらず容赦のない暑さですが、彼らの鳴き声が聞こえ始めたからには、もうそろ夏も終わりが近いのかもしれません。てことで今夜は虫の音色を肴に一杯やろうかしら。
キリギリスを始め松虫にコオロギやらクツワムシやら彼らも多士済々、鳴き声も多彩な連中ですが、わたくし個人的にはウマオイが好きですね。
トレブリーな音色と独特の間があって、聴いていて味わい深い。他の虫ってけっこう音を連打するタイプとか、りんりん鳴らすのが多いと思うんですが、ウマオイって表現がテクニカルというか個性的だなと感じます。よくもまあ、ああいう音を出そうと思ったな、とつくづく感心します。
(*感じ方は個人差ありますし、わたしも全ての虫を聴いて比較したわけではないのですが、三十何年生きてきて経験的にそう思ったまでです。)
クツワムシなんかはビート型というか連打系な気がするんですが、彼らは数が揃うとなかなか聞き応えがあります。
単体だとシンプルなんですが、多数の個体がそれぞれ異なるタイミングでズレて鳴いてそれがミックスされて迫力があります。
数年前の深夜、新座の野火止用水にかかる伊豆殿橋付近でそれを聴いたのですが、まるでブラストビートみたいにハードなリズムで驚きました(言い過ぎか?)。
あの辺りは平林寺の敷地で広大な雑木林が残ってますから、おそらくクツワムシの大群が数千数万と鳴いていたんでしょう。ですからそりゃあビッグでハードなグルーヴが深夜の武蔵野に叩きつけられるわけです。
・・・・・・・。
・・・・・・・。
申し訳ありません。
軽くジャブ程度に時候の話題から今日は、「仕入れは楽しい」という話に入っていくつもりが、すっかり字数を費やしてしまいました。
次回、そのテーマにします。
よろしくお願い致します。
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